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5,000件にのぼるFAX受注の「職人技」から脱却。ミス撲滅でバックオフィスが営業を支える組織へ進化 

5,000件にのぼるFAX受注の「職人技」から脱却。ミス撲滅でバックオフィスが営業を支える組織へ進化 

株式会社ニッカネ

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https://www.nikkane.com/

(写真)左から、ニッカネ社長の金田陽介氏、クロスマート社長の寺田佳史氏、クロスオーダー給食事業責任者の森正明氏

栃木県に本社を構え、関東や東北、甲信越、静岡で16拠点を展開されている株式会社ニッカネさん。乾物から冷凍品、日配品、生鮮食品まで厨房で取り扱うすべての食材を届ける「一括物流」をテーマに、給食事業者など多様なニーズに応えるサービスを提供されています。

なお、本稿は『月刊メニューアイディア』(食品産業新聞社)2026年6月号の働き方改革特集(P12~15)に掲載された内容を再構成したものです。

属人化していたアナログな受注体制と、営業部門の業務負荷

まず、貴社の事業内容と、導入前の受注業務における課題を教えてください。

私たちの最大の強みは、厨房で取り扱うものを全てお届けする「一括物流」です。検品や発注、価格のやり取りが1回で済む仕組みを構築することで、お客様の業務負荷を減らすことをテーマに取り組んでいます。

導入前は、FAXで発注される案件が5,000件ほどあり、各社で発注書のフォーマットがバラバラで、あいまいな書き方で発注されることもある内容を、事務スタッフが職人技のように入力していました。しかし、ベテラン社員が辞めると、どうしても新しい担当者が慣れるまでにミスが発生してしまいます。

弊社は自社配送を行っているため、受注入力のミスは致命的です。受注を間違えるとお客様から「すぐに持ってきてほしい」と言われ、営業が対応しなければならず、大きな業務負荷がかかっている状態でした。

給食業界特有のニーズに応える伴走体制

デジタル化を検討される中で、開発にご協力いただくことになった経緯を教えてください。

「一括物流」をさらに強化するために、食材だけでなく、情報やお客様のやりやすさに寄与できるものをプラスしていきたいと思っていました。
そして、お客様にとっても発注しやすく、作業効率が上がり、情報も行き届くという、給食にあったシステムを探していたところ、クロスマートさんと出会いました。
開発の過程でも、「もっと良くするにはどうしたらいいですか」と、真摯に話を聞いてくださる対応が非常にありがたかったです。
※  「クロスオーダー給食」は、複数の卸売業者様に給食業界での課題や業務の流れをご相談しながら、約1年間かけて開発しました。

バックオフィスが営業を支える、新たな組織体制へ

実際に導入を進める中で、社内やお客様にはどのような変化がありましたか?

受注から営業、在庫管理、配送と、すべての業務は繋がっています。その入り口である受注が良くなると、その後の全ての業務に良い波及効果が及びました。とくに、ピッキングや配送でのミスがなくなることでクレーム対応やそれに付随する業務がなくなり、全体を最適化できたので営業部門に非常に喜ばれています。また、商品紹介欄に「定番品」と入れたり、献立を作る栄養士にとって大事な情報である「固形量は〇〇g」や「〇個入り」といった情報を付け加えたりできるのは大変ありがたいです。
さらに、私たちはバックオフィス業務のDX化を進めることで、人員を減らすのではなくサービス向上につなげています。受注の事務作業が減った分、担当営業が不在の時に取引先から問い合わせがあった際、事務スタッフが商品情報などを見て代わりに回答するなど、営業のサポートに回る仕組みを構築することができました。

AIを活用したさらなる利便性の追求へ

今後の展望や期待することをお聞かせください。

食数が少ないデイサービスや保育園などでは導入が進んでいますが、高齢者施設や病院では、食数が多い上にネット接続を認めていない施設もあるため難しい面があるのも事実です。献立システムからの出力用紙をそのままFAXしている施設への対応など、さらなる導入拡大に向けた課題もあります。

今後の要望としては、現在の検索結果の中から、生成AIなどを使ってさらに介護食や完全調理品といった細かな条件で絞り込みができるようになると、もっと発注のしやすいサービスになるのではないかと期待しています。

クロスマート給食事業責任者の森からのコメント

現在、これらのご要望に応えるべく、機能のアップデートに取り組んでおります。クロスオーダー給食は「らくらく献立7/8」(㈱夢工房)や「Mr.献ダテマンWeb」(㈱カイテクノロジー)、「EIBUN Pro/Liteシリーズ」(㈱コーエイコンピューターシステム)、「カロリーシリーズ」(トータル・ソフトウェア㈱)など、大手が提供する10種程度の献立作成システムと連携しており、CSVデータを連携することでそのまま発注が可能です。業務時間の削減はもちろん、プリンターで出力する必要がなくなるため、紙の使用量・コスト削減にもつながります。
AIを活用した検索機能など新機能開発に向けて取り組んでいます。

クロスマート社長の寺田からのコメント

飲食店も給食施設も、日本にとって非常に重要なインフラです。ただ、給食に関しては現状、危機感が広がっています。人手不足によって「給食が食べられなくなる」といった未来が到来することを防ぎたい。そのためにも、業務効率化や生産性アップを私たちがしっかりと支援し、卸売業者の方々と一緒に発展していきたいという思いで取り組んでいます。

※Web版の関連記事はこちら▶ https://www.ssnp.co.jp/feeding/688237/


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